プレグラウト方式圧縮PC鋼棒

プレグラウト方式圧縮PC鋼棒

グラウト施工の品質向上と現場作業の省力を目的として、プレグラウト圧縮PC鋼棒が開発されました。
圧縮力導入時のPC鋼棒の横拘束は、安定した押圧作業を保証します。従来は絞りシースがその役割を担っていましたが、プレグラウト圧縮PC鋼棒では、僅かの隙間を有した薄肉鋼管が安定した横拘束効果を生み出します。圧縮PC鋼棒の施工性が改善され、耐久性も向上します。

プレグラウトPC鋼棒の接続部概要

プレグラウト圧縮PC鋼棒を用いたバイプレ工法概略図

プレグラウト圧縮PC鋼棒を用いたバイプレ工法概略図

プレグラウト圧縮PC鋼棒の接続には、専用の継手を使用します。片側の圧縮PC鋼棒に接合された継手に、もう一方の圧縮PC鋼棒を差込み接続します。
接続部でのPC鋼棒のネジ切りは不要ですが、継手と薄肉鋼管はネジ切りして連結します。

接続部概要図

接続部概要図

摩擦係数

バイプレ工法用プレグラウトPC鋼材の計算用の摩擦係数は次の通りです。

λ=0.005(1m当り)

プレグラウト方式の施工

プレグラウト圧縮PC鋼棒は、工場でPC鋼材と鋼管の間にエポキシ系の硬化性樹脂などのプレグラウト材を充填しているので、現場における鋼材の配置作業が容易となり、グラウト作業も不要となります。その一方、保管・組立作業時の取り扱いに注意をし、使用期限・保管条件などを確実に管理する必要があります。